大阪のM字カーブのキツさ・低い女性リーダー比率
Aさん:きょうは谷口さんと北野さんが来てくださって、いいきっかけやねーということで、会議の後に残りました。北野さんのことは大阪都構想反対の運動で大概の人は知ってはると思います。
北野:ほな、わたしがどんな人かはもう?
Aさん:はい。はい。もう、テレビでばんばん聞いてます。
谷口:わたしは国際女性年に生まれました。小寺初世子(こでら・さよこ)先生の教え子で、女性差別撤廃条約の研究をして、「リプロダクティブ・ヘルス/ライツの国際法からの検討」で博士論文を書きました。
Aさん:1975年生まれですか。われわれ国際女性年大阪連絡会でも、来年、国際女性年50周年を迎える準備をしています。その、50年前からずーっと変わってないのが、女性の雇用でいうM字カーブ。年齢階級別の労働力率というものをグラフであらわした時に、学校卒業後にピークに達した後、子育て期に低下し、子育てが落ち着いた頃に上昇するというものですね。これが、大阪は非常にきつくて、なかなか改善できへん。こうした状況の底上げができないかなと。女性が経営トップになる割合もですけど、女性議員の比率も去年ドーンと悪くなったので、ぜひとも変えていただきたい。
谷口:世界経済フォーラムが発表するジェンダーギャップ指数の順位が、いま日本は116位。4位上がったんですけど、調査の対象国が10カ国減ったので実際は下がってます。本当に女の人が働きにくい状況ですよね。M字のカーブが他の都道府県よりきついとすれば、それは結婚・出産・育児等の時に、辞めざるを得ない状況があるってこと。簡単にいえば公の助けが足りてない。
北野:こういうのが足りてないな〜っていうことが、もしありましたら教えていただけますか。
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就活中の就労証明書という矛盾